(住まいるクラブ 2003年9月号) 夜が少しずつ長くなってきて、朝夕もだいぶ涼しくなり、虫の声もにぎやかに聞こえてくる季節になりました。 でも、本格的にさわやかな季節を迎えるにはもう少し。「秋の長雨」の言葉にもあるように、9月から10月初旬にかけては梅雨どきのような雨の季節になります。 これは夏の間、太平洋に発達している高気圧によって北に押し上げられていた長雨の原因となる前線が、秋になって高気圧が弱まることによって再び南下して、秋雨前線となって日本の上空にとどまることによります。 梅雨時の雨量は西日本が多く、秋の長雨時の雨量は東日本の方が多いのが特徴です。また、台風が近づくと秋雨前線が刺激されて、集中豪雨になって大きな被害を及ぼすこともあります。 日本の経済状況も長雨の季節に入って久しいと言えるかもしれません。でも、梅雨前線も秋雨前線もいつかは活発な高気圧によってさわやかな季節へと移り変わります。明るい兆しも見え始めてもいますので、1日でも早い快晴を期待して今月もお送りいたします。 今月の <注目 NEWS> 「路線価11年連続下落」 国税庁は8月1日に2003年度の路線価を公表した。それによると、全国の標準地の平均は12万1,000円(前年比6.2%下落)と11年連続の下落となった。 <トレンド> 毎年3月下旬に国土交通省から発表される公示価格とともに、今年の路線価も同じく下落しました。下落が10年以上続くと、下落することにニュースバリューも無くなってきて、新聞紙面での扱いも、心なしか小さくなってきているようです。 今回の発表で、地価が大きく上昇したのは、東海道新幹線の新駅が今年度中にできる予定がある東京の品川駅東口(9%)や、新たに生まれ変わって、海外ブランド洋品店、人気レストラン、オフィスが入る「丸ビル」が完成するなどの活性化が進む丸の内のオフィス街の一角(7.2%)。百貨店のほか若者向け商業施設が立ち並ぶ名古屋市中区栄3丁目の大津通り(2.4%)などです。 今回の特徴としては、全ての都道府県で下落してはいるものの、下落率が縮小した都道府県が13(前年10)に対して、下落幅が同率か下落したのは34(同37)となっていて、全体的に下落傾向の鈍化がみてとれます。 一方、東京、名古屋、大阪の3大都市圏では下落率が縮小しているものの、地方圏では拡大するなど、都市圏と地方圏での二極化傾向がさらに進んでいます。
何でもQ&A
A.住宅取得資金贈与の特例か贈与税の相続時精算課税制度を利用すれば贈与税を支払わなくてもすみます。 今回は贈与税の質問です。今年から税制が変わって、マイホームを取得するにあたっての贈与税については大幅な優遇措置を受けられるようになりました。 ただし、贈与を受ける金額や祖父母や親の年齢などによって選択すべき優遇措置の内容も変わってきますので、ちょっとした工夫も必要になってきます。以下には金額や祖父母、親の年齢別に実例を紹介いたします。 贈与金額が550万円以下 実の祖父からの550万円以下のマイホーム取得のための現金贈与を受けるなら、以前からある住宅取得資金贈与の特例を選択しましょう。550万円までならば、贈与税はかかりません。(収入が1,200万円=給与収入金額では1442万円以下) 購入する物件には次のような条件がありますので、それを記載します。 ◎床面積が50u(登記簿の面積)以上あること。 ◎床面積の1/2以上に相当する部分が居住用であること。 ◎ 中古住宅は建築20年(耐火建築物は25年)以内であること。 贈与金額が550万円超 この場合には、いくつかの方法のなかから自分に一番合ったものを選択することになります。 ◎祖父の年齢が65歳以上のとき この場合には2段階の相続時精算課税制度の選択を検討してみましょう。まず、最初に祖父から、ご自分の父か母に2,500万円までの相続時精算課税制度を選択して贈与を受けてもらいます。 次に、父か母が贈与を受けた現金をそのまま、ご自分に贈与をしてもらいます。このときは住宅取得のための相続時精算課税制度を選択します。祖父から親子2代にわたって財産を動かすことになります。(本人が20歳以上) 将来、相続が発生したときの相続税を試算して、問題が無いようならば一番のお奨めです。 ◎祖父の年齢が65歳未満のとき この場合には次の3つの方法があります。 @ 550万円以下の時と同じ住宅取得資金制度を選択し、贈与税を支払う。 贈与税がまったくかからない方法ではないのですが、1,500万円までならば贈与税が大幅に優遇されますので、後の面倒を考えるならばこれがお奨めです。 例:1,500万円の贈与 特例を受けないとき 贈与税 470万円 特例を受けるとき 贈与税 95万円 A 購入する不動産を祖父との共有名義にする。 祖父からの現金贈与を受けない方法です。贈与ではないので贈与税はかかりませんが、祖父の持分にはマイホームを購入するときの税制面での優遇措置が受けられませんし、将来、相続が発生したときのことを考えると、後に面倒の種を残すことにもなりかねません。(年齢は贈与を受けた年の1月1日時点) B 祖父からの現金は借入にして、定期的に返済していく。 祖父から現金を借りますので、これも、贈与税は課税されません。この場合、金利を上乗せして、しっかりとした返済計画と返済の事実がないと贈与されたとみなされてしまいます。超低金利の時代にわざわざ親戚から借りるメリットは、さほど大きいとは言えません。 皆様ならどうしますか?将来を見据えて少しでも、有利なマイホーム取得を実現しましょう。 貴方はどっち? 「ガスと電気」 キッチンのお話です。??? 電気 ??? 今まで考えてもみなかった!という方も多いことでしょう。電気クッキングヒーターの欠点はなんといっても「火力が弱い」ことと「調理の時間が長くかかる」こと。 ところが最近、この欠点が解決されつつあるのです。さらに、ガスより便利だったら! 《手入れが簡単》 ガス台の掃除は大変なものです。吹きこぼれや油物の料理などで、毎日、汚れがたまってきます。金属部分の錆といっしょに汚れを落とすのは大変な仕事です。 その点、電気ならば、お手入れが簡単。 《消し忘れでも安心》 ガスの消し忘れや、吹きこぼれなどで、知らない間にガスが消えていて「ドキッ」とした経験を多くの方がお持ちのはず。 電気だといくつかの安全装置が働いて、ガスに比べると安心。 《温度調節が簡単》 揚げ物から煮物まで、強火、中火、とろ火と、料理には火加減が大切です。電気ならば、温度センサーが付いていますので、温度を一定に保つことも簡単。 《鍋の取っ手も溶けない》 皆さんのキッチンには取っ手の焦げた鍋やちょっと変形したプラスチック製の「おたま」はありませんか?電気なら、こんな失敗も防げたかも。 別に電力会社の宣伝をするわけではありませんが、ちょっと試してみる価値はりませんか?そのうえで、判断してみてはいかがでしょうか? (^.^)/~~~ 不動産のことば 《道路》 私たちが毎日生活するうえで必要不可欠な「道路」。歩きでも自転車でも車でも、道路がなければどこにも行けません。 道路と一口で言っても、色々なものがありますが、実は、この道路は不動産にとって、その価値を決めてしまうほど重要な要素となっています。 建物を建てるときには、建物を建てようとする土地が面している道路の種類、幅員や接道幅によって建てられる建物の大きさが制限されたり、場合によっては建物を建てられないというようなことも起こりえます。 例えば、消防車や救急車などの緊急車両が入っていけないほど、道路が狭く、入り組んでいるような場所に高いビルを建てたとしたらどうでしょう。万一のときには大きな被害が予想されます。 建てようとする建物を利用する人を守るうえでも道路は重要なポイントです。また、道路のある方位によって日当たりも変わってきます。 このように、道路の状況は不動産、特に、土地の流通価値を決めるうえでかなり重要な要素になります。 物件の道路の状況については、不動産営業の説明をしっかり確認したうえで購入の検討を行い、契約前にも重要事項説明などで十分にチェックするように心がけましょう。 編集後記 不動産業界に従事する人にもほとんど知られていない日だと思いますが、9月23日は「不動産の日」だそうです。23をごろ合わせで「フドーサン」と読むところから来たそうな… なぜ、9月なのかはわかりませんが、不動産では特売日や期間限定商品というわけにもいきませんので、そんなに目立つキャンペーンも出来ませんし… |