(住まいるクラブ 2004年1月号) 明けましておめでとうございます!2004年も引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。 2004年の始まりはいかがお過ごしでしょうか? 1月の旧称は「睦月」です。睦月の「睦」には仲良く親しみあうという意味があります。年の初めは、老いも若きもたくさん集まって仲良く迎えようという意からきたようです。 少し前では、お正月といえば、大晦日かから家族や親戚がたくさん集まって、紅白歌合戦をみながら新年を迎えて、たくさんの人とおせち料理、お雑煮、お屠蘇を楽しむ風景が当たり前のようでしたが、最近ではこうした風景の方が珍しくなってきたようです。 少子高齢化で家族全体の人数も減ってきていますし、お正月は家族揃って旅行に行くと決めている方も多いことでしょう。 生活スタイルや家族の希望の多様化が進んでいて、お正月の過ごし方にも色々な変化が、ここ最近でみられるようになりました。 でも、願いが叶うかどうかは別にして、「正月くらいはのんびりしたい」というのが今も昔も変わらない多くの人の願いでしょうか? それでは今月も、のんびりとしたおだやかな時間のお供にお送りいたします。 今月の <注目 NEWS> 「国土交通省が不動産取引価格公開の方針」 国土交通省は2005年をめどに土地やマンションの取引価格を一般に公開していく方針を固めた模様。公開される内容はプライバシーの保護の観点から、場所を特定できない程度の取引地点と取引時期、取引価格などと予想される。 <トレンド> 国内の土地の価格には「取引価格」「公示地価」「基準地価」「路線価」「固定資産税評価額」といったものがあり。取引価格以外は公開されている。現状では取引価格については不動産業者だけしか知ることができない。 近頃では、新聞折込広告、インターネット、不動産情報誌などから市場に売りに出されている不動産の価格を比較検討することが簡単にできるようになってきたものの、自分が購入または売却の検討をしている不動産の価格が本当に取引相場とかけ離れていないかどうかは消費者にとって大きな不安材料のひとつ。 過去の取引価格が公開されることによって、この不安が少なくなることが期待されている。広告媒体を通じて得ることのできる不動産価格は、あくまでも売主の希望価格なので、実際に売買された価格を参考にできることで、より正確に取引相場をつかむことが可能にもなる。諸外国では、土地の取引内容を公開している国も多く、日本国内でも土地取引の透明性を高めるために、公開の是非については古くから議論されてきた。 ただ、現状でも不動産業者は売却希望者に対して、取引事例を参考にして意見価格の提示を行い、購入者についても買手市場の傾向が強く、高ければ売れない状態が続いていて、取引価格が公開されることによって、不動産取引の内容が劇的に変化することは考えにくい。 他には、付近の取引価格が調べられることによって、どの不動産会社が的確なアドバイスをしてくれるかなどの判断材料のひとつとして活用することも可能となる。 何でもQ&A
A.不動産の売却や購入にかかる税制は、例年その年の3月頃に決まることが多い。ただし、不動産取引の当事者にとって有利な税制改正は1月1日にさかのぼって摘要されますので、改正が確定される前に決めてしまったからといって不利になることはありません。 税制改正は、毎年12月までに自民党の税制調査会が次年度の税制改正の骨子をまとめて、それを参考にしながら、政府与党が国会に改正案を提出して確定するという流れになります。今年の注目はなんといっても住宅ローン控除がどうなるかというところです。その他については、昨年の相続時精算課税の創設という目玉がありましたので、大きな変化は予想されていません。以下では今年の住宅ローン控除の内容の確認と、今年一年の不動産市況について考えてまいります。 改正前の住宅ローン控除 今年の制度について確認しておきましょう。改正されなければ以下の内容になることが決まっています。 所得税が戻ってくる金額は、 年末の住宅ローンの借入残高に対して。2,000万円までは1% 2,000万円超3,000万円まで0.5% 最高で25万円が6年間です。 この内容が今年の税制改正で変わるかどうかが注目されています。改正されるとすれば、昨年までの最高50万円が10年間という内容と上記の中間ぐらいではないかと予想されています。 戻ってくる金額が増えるのか、期間が延長されるのか、予想に反してまったく変わらないのか、もうそろそろ決定版に近い案が出てきますのでテレビや新聞のニュースにご注目を! 今年の住宅ローン事情 金利の情勢は昨年の秋から、やや上昇傾向に傾きかけましたが、年末になって再び金利が少し下りました、今年も住宅ローンの借入金利は小幅な動きの繰り返しが予想されます。 一方、住宅ローンの種類については、今年はますます、そのバリエーションが増えてくるでしょう。各金融機関とも住宅ローンという有望な市場をあてにして、キャンペーンなどを実施し、獲得競争が激しくなるのは勿論のこと、公庫の住宅ローン債権販売の実施によって民間から新たに住宅ローン企業に名乗りを上げる会社も出てきています。金利の競争だけではなく、長期期間固定型の住宅ローン商品も昨年より取り扱う金融機関が増えてきています。 これからは金利や種類など色々な角度から、ご自分に合った返済計画を選ぶことができるようになります。不動産を購入するには、良い環境が整っているということができます。 不動産市況 2003年の株価、金利、住宅着工戸数、賃貸空室率などの数字から今年も土地価格やマンション価格が急激に上昇するようなことはないと予想されています。ただ、一時取得者層の関心が高い都心や人気のエリアの需要が引き続き強く、あまり人気のない場所については、横ばいか下落傾向が続くでしょう。 また、新たな動きとして、バブルの経験のない持ち家層がそろそろ買い換えに動き始めつつありますし、事業用のアパート、マンションやビルをより良い不動産に買い換えようという動きもあります。 こういった場合でも求められるのは、今よりも環境や便がより良い場所です。このことからも不動産価格の二極化がさらに進むことが予想されます。 今年の予想を考えてみましたが、全般的には不動産を購入するには住宅ローン控除がやや下がるとはいえ、依然として好条件がそろっています。また、売却についても、バブルなどの影響を強く受けていなければ、中期的にみて地価が急激に上がることもないようなので、決して悪い環境ではありません。今年こそは!と、一念発起して検討されてはいかがでしょうか。 貴方はどっち? 賃貸と持家 その1 不動産に関する話題としては永遠のテーマ。いつかは!と考えていましたが、新年というきりの良いところでもありますし、連載でお送りさせていただきます。 正直言って、結論はありません。皆様の「住」や「生活」や「家族」など、様々なことに対する価値観で決まります。 が、しかし不動産の購入や売却を考える方の味方の当「住まいクラブ」としましては当然、持家派を応援させていただきます。賃貸派の皆様ごめんなさい.... 《居住費》 人間が生活するうえでなくてはならない「衣食住」のうちの「住」の費用。そんなことは百も承知と言われても、賃貸と持家のどちらが良いか考えるうえでは、避けて通れないところ。特に、日本は居住環境が欧米諸国に比べてもあまり良くないと言われ続けています。しっかりと検討しなくてはなりません。 《一生の家賃》 あまり複雑に考えてもいけませんので、単純な例で考えてみましょう。 30歳までは賃貸派も持家派も、賃貸もしくは親の世話になると考えて、31歳から40年間、賃貸住宅に住んだとしたら、いったいいくらの家賃を支払うことになるでしょうか? 1年の家賃を100万円と仮定すると、答えは簡単!40年間で「4,000」万円です。 こうして計算してみるとその金額に驚かされます。そして、持家とちがって、資産は残りませんので、それまでに貯めた預貯金などが資産の中心になります。持家の場合はいくら下がってもゼロにはなりませんので不動産という資産は残ります。 (^.^)/~~~ 不動産のことば 《レインズ》 Real Estate Information Network System 上の頭文字REINSをとって「レインズ」という。 Real Estateは不動産という意味で、不動産の情報ネットワークと訳せる。とは言ってもこれは、不動産業者間だけでの話し。 不動産業者が物件情報をコンピューターネットワークに登録することによって、業者間で、売主や買主を迅速に見つけられるシステムとして、平成2年に発足した制度。国土交通大臣により指定された4地域に分かれた公益法人の不動産流通機構が運営している。 不動産を売却するときに、一社の不動産業者にしか依頼しない契約形式(専属専任媒介、専任媒介)のときはこのレインズに登録することが義務付けられている。これは、不動産業者が売却情報を自分の会社だけに隠しておくことを防ぐ目的がある。業者はこのレインズから、新鮮な売却情報や賃貸情報を閲覧してお客様に提供している。また、取引事例についての情報もレインズから取得できる。 最近ではこの情報をインターネットで一般の人にも公開してはどうかという議論もされている。今のところ賛否両論あって公開される方向には傾いていないが、将来的には公開されるのではないかとも言われている。レインズが公開されると、売却物件については現在ある不動産情報サイトよりも圧倒的に情報量の多い日本最大の不動産売却情報サイトになる。 編集後記 一年があっという間に過ぎてしまいました。子供の頃に感じる一日の長さは大人のそれに比べると格段に長く感じるものだそうです。自分が年を重ねるごとに一年を感じる長さが短くなっているのでしょうか。でも、最近の子供たちは大人より忙しい子も多いようですし。現代は暇が無くて、考える時間が少な過ぎるとも言われます。たまの正月くらいは.... |