不動産についてのお役立ち情報
  
(住まいるクラブ 2004年10月号)


 真っ赤に染まる夕空を背にしながら、子供たちが家路を急ぐ光景が目に浮かぶ季節になりました。
この季節に遊びに夢中になって日が暮れるのも忘れて、気がついたらあたりは真っ暗になっていたという記憶が皆さんにもあるのではないでしょうか。これからは、日一日と夜が長くなってきます。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋と、人それぞれに過ごし方は違うものの、この季節は一年のなかでも最も過ごしやすい時期でもあります。とは言うものの、最近では子供たちから大人まで、夜更かしをする人が多くなってきていて、今さら秋の夜だからといって、特別に考えることもなく、普段と変わらず、ゲーム、映画、テレビなどで、のんびり過ごすという方のほうが多いかもしれません。
でも!規則正しい睡眠はストレスや健康に一番の特効薬。心と体が健康な人はよく寝られるとも言います。たまには、全てを忘れて思いっきり寝るのも、秋の夜長の過ごし方かもそれません。朝、目覚めたときの気分が今までと違って感じられるかもしれません。
それでは今月も、朝から気分爽快で気分晴ればれの人も、ちょっと目覚めの悪い人にも、たまの気晴らしのお供にお送りいたします。




今月の <注目 NEWS>

「住宅ローンアドバイザー創設へ」

 国土交通省主催による「住宅供給事業者を通じた住宅ローンの供給方策に関する調査研究会」がこのほど最終報告書をまとめ、住宅を購入する消費者が適切にローンを選択できるように、住宅ローンの内容をアドバイスできる人材として、新たな民間資格「住宅ローンアドバイザー」(仮称)を創設して、消費者への情報提供の充実を図るべきだとした。

 <トレンド>

宅地建物取引主任者という資格は比較的広く一般の人にも知られている資格のひとつでしょうか。それでも、初めて耳にするという方も多いはず。驚くことに、その他にも度合いは別にして、不動産に関係する資格として「不動産鑑定士」「司法書士」「不動産コンサルティング技能」「マンション管理士」「(マンションの)管理業務主任者」「ファイナンシャルプランナー」等々、知られているものから、知られていないものまで様々な資格があります。そして、その役割は明確に分かれているようなところもあり、そうでないようなところもあります。

更に!今回は「住宅ローンアドバイザー」の創設ということです。現在、住宅ローンのアドバイスを専門に行う人は、当然、中心が銀行員の方々ということになります。ただ、不動産の購入を検討する場合には、実際に購入する物件が決まるまでは、不動産営業担当者から、毎回の支払い額、金利、支払方法、借入費用などのアドバイスを受けることが殆どです。と言うことは、この資格を取得するための知識を現在持っている人間は、金融業会と不動産業界に多いということになります。

日に日に情報が手に入りやすくなっている現在。一般消費者も住宅ローンの金利、支払い方法などの情報は比較的簡単に知ることができます。これ以上資格が増えても一部の人たちの商売につながるだけでは?という、うがった見方はさておいて、この制度の創設が、消費者の立場に立った、より利用しやすい住宅ローンが増えることにつながることを期待したいものです。





何でもQ&A

Q.現在住んでいる、夫の単独名義の土地と建物を売却して、あらたにマイホームを購入しようと考えていますが、この買い替えを機会に、新しい土地と建物は夫婦の共有名義にしたいと考えています。
不動産を購入して、共有名義にする際に注意することやアドバイスはあるでしょうか?

A.不動産を共有名義にするためには、それぞれ支払った額に応じて共有持分を決めます。そうでないと、たとえ夫婦間でも、ただで不動産をあげたこと、いわゆる贈与があったものとみなされてしまい、税金がかかる可能性がありますので注意が必要です。

今回は夫婦で居住用不動産を共有するときの質問です。以下は、贈与税の特例を交えながら、共有名義にするときの注意点やアドバイスです。初めてマイホームを購入するときにも共通しますので、参考にしてください。

土地と建物は同じ割合で
特に決まっているわけではありませんが、居住用不動産を夫婦で共有する場合には、土地と建物は同じ共有持分にしておくのが無難です。
居住用不動産を購入したり売却したりするにあたっては様々な税法上の特典を受けることができます。この特典は居住用の土地と建物を購入することが条件になっていますので、建物に持分がないと特典をうけられなくなってしまいます。その際には土地と建物を分けて考えるより、計算も簡単で済みますので、土地と建物を同じ持分割合にしておくのが一番無難だということになります。

支払った割合が自分の持分
共有持分の割合は支払った額によって決めます。物件とそれに伴う諸経費の合計金額に対して、現金と住宅ローンでどれだけの割合を負担したかを計算して、その数字が持分の割合になります。
負担していないのに持分があったり、支払った以上に持分があると、夫婦間で贈与があったとみなされてしますので注意が必要です。

結婚して20年経ってたら
この場合には、夫婦間の贈与については特例があります。
居住用不動産を購入するときの現金の贈与か居住用不動産そのものの贈与については2,000万円までは非課税になるというものです。
今回の質問をされたご夫婦が結婚してから20年を超えていれば、ご主人の単独名義の不動産を売却して得た金額のうち2,000万円を奥様に贈与して、新しい居住用不動産を共有名義にするということが可能です。

また、贈与税の評価額は現金よりも不動産そのものの評価の方が低いので、できる限り奥様にたくさんの持分を持たせたいということであれば、新しく購入する居住用不動産をいったんはご主人の名義にしておいて、しばらく経ってから奥様に持分で贈与するという方法が考えられます。

基礎控除は110万円
一年間に110万円までの贈与については贈与税がかかりません。これを基礎控除といいますが、先の2,000万円の夫婦間贈与の特例の条件に合わない方は、この基礎控除を利用して、毎年110万円相当の持分を移すということも考えられます。ただ、これには毎年、持分の移転の登記を行わなくてはならないために労力と登記費用が必要になるので、実際に実行されている方は多くありません。

自分の親、祖父母からの贈与
マイホームを購入するにあたっては、両親や祖父母から金銭的な援助を受けるという方も多いことでしょう。居住用不動産を購入するときには、現金の贈与については特例があります。住宅取得資金贈与の特例というもので、この特例を利用して、共有持分を持つということも考えられます。今回はその内容までは詳しく説明するスペースがありませんが、マイホームの購入にあたってはぜひ知っておいてください。

税金のお話は知っていれば徳をすることが多いものです。ちょっとしたアドバイスがあれば、後悔しないで済みます。やはり、信頼できる不動産営業担当者と一緒に、あれやこれやと検討してみるのが一番ではないでしょうか。皆様にぴったりの購入計画ができあがるはずです。





貴方はどっち? ベッドと布団

好き嫌いの問題でもありますので、結論が出ないのは承知のうえで考えてみたいと思いますが、やはり最近ではベッド派が多いのでしょうか。

《意外と多い布団派》
最近売れているのが、洋室に敷く畳。フローリングが清潔で掃除も簡単ということで、和室のない家が増えている昨今ではありますが、それでも日本人だから、やはりあの畳の感触は忘れられないという人も多いようです。同じような理由で、やっぱり日本人は布団でしょう!という方も。
それにスペースが限られている日本の住宅事情には、日中は仕舞っておける布団がいいし、なんといっても布団を干すこともできますし。

《子供部屋にはベッド?》
これは偏見かもしれませんが、お子さんはベッドで寝ていることが多いように感じます。小学生のころまでの二段ベッド、中、高校生が使うベッド。そんなイメージがつきまといます。これは毎日布団の上げ下げをしなくて済むということと関係があるのでしょうか? 若い層にベッド派が多いということは、将来はベッド派が多数を占めるようになるのでしょうか?

《今のところ拮抗?》
同じような疑問を抱く人も多いようで、いくつかのアンケート結果も出ています。それを見るとどれも結果はベッド派と布団派が半々でややベッド派が多いのではという傾向のようです。

皆さんや皆さんの周りではいかがですか? ベッド、布団、まくらと熟睡するための環境は一度慣れてしまうと、少し違っただけで寝られないというケースも多いようです。意外と長い時間を過ごすベッドか布団。ないがしろにはできません。
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不動産のことば 《境界


土地と土地との境目のことで、主に他の人が所有する隣地との境目のことです。境界を示すものとして、境界石やプレートなどが利用されます。

その土地は誰が所有しているかというのは、その土地を管轄する地方の法務局にある登記簿という記録を見れば誰でも知ることができます。でも、法務局に行っても、その土地がどこまでなのかは明示されていません。参考になる土地の測量図などが保管されている場合もありますが、あくまでもそれは参考資料ということで、実際にその土地がどこからどこまでなのかは現地に行ってみないとわかりません。
現地に行ってみて、境界を明示する石、プレートやブロック塀などを確認して、はじめて、その土地がどこからどこまでなのかを確認することができます。

土地の境界は目印が無いようなときや、争いごとがあるようなときには、隣の土地の所有者と合意したうえでないと決まりません。土地という財産は誰にとっても大切な財産です。境界に明確な目印が無いようなときには隣同士でも争い事になるようなこともたくさんあります。

最近になって、やっとそのような紛争を解決する機関を作ろうという動きもありますが、昔は戦争にまで発展するような大きな問題になることもありました。そういった問題にならないためにも、隣地との境界の目印は必ず確認しておかなければならないもののひとつです。





編集後記
 10月は運動会が多く行われます。今年のオリンピックでは多くの日本人が活躍したせいもあって、感動する場面も数多くありましたが、運動会で子供たちが一生懸命にがんばる姿もまた人の心を動かすものがあります。ただ、一生懸命に走ること、ただ、一生懸命に応援すること。大人になると忘れてしまったことを思い出させてくれるからでしょうか。