(住まいるクラブ 2005年10月号) 朝夕の空気にもひんやりとした冷たさを感じるこの頃は、自分の食欲に困っている人も多いのではないでしょうか? 食欲の秋!果物、肉、魚、和食に洋食、中華などなど考えただけでも食欲をそそる季節ですね。最近の子供たちの好きな食べ物の代表は焼肉、寿司、ラーメンが中心で魚はすっかり人気が低下している昨今ですが。秋は秋刀魚、サバなどの魚も脂がのっておいしい季節です。 ところで、このサバを酢で締めて白昆布をのせた押し寿司をなぜ「バッテラ」というのかご存知ですか?じつはこの「バッテラ」はポルトガル語で小船の意味を表すそうです。江戸幕末のころは伝馬船やはしけ船のことをポルトガル語を引用して「バッテーラ」とか「バッテイラ」と呼んでいたのですが、この小船の形が四角い押し寿司に似ていることから「バッテラ」と呼ばれるようになったようです。そう言われてみると笹の葉に包まれた押し寿司を見ると、穏やかな海を行き来する小さな船を連想させます。 それでは今月も、晴れわたった大きな空の下を小さな船で揺られるような、のんびりとした気分のお供にお送りいたします。 今月の <注目 NEWS> 「住宅金融公庫が台風第14号に対する災害復興住宅融資を募集」 住宅金融公庫は9月8日から融資の受付を開始した「平成17年台風第14号と豪雨による災害」に対する災害復興住宅融資の募集対象地域を拡大したことを発表。これは台風第14号と豪雨による災害で住宅に被害を受けた世帯に対し、災害復興住宅の建設資金・購入資金・補修資金の融資を行なうもの。 <トレンド> この制度の建設および購入資金の融資を受けられる方は、住宅に5割以上の被害を受けた旨の「災害復興住宅に関する認定書」の交付を受けた方に限ります。また、補修資金の融資を受ける方は住宅に10万円以上の被害を受け「り災証明書」の交付を受けた方に限ります。 今年はアメリカ南部のニューオリンズを中心としたルイジアナ州などを直撃した超大型ハリケーン「カトリーナ」の災害状況の印象があまりにも強かったのですが、日本国内の台風による被害も例年以上に厳しい状況になってしまいました。特に9月上旬に上陸した台風14号はたくさんの地域に深刻な被害をもたらしました。 地球温暖化の影響なのか、毎年、毎年、台風被害が大きくなっています。自然災害から自分の財産を守るには、まずは住む場所を選ぶということが挙げられますが、最近では予想を大きく上回るエリアまで災害が広がっているので、より慎重さが必要になっています。 次に重要なのが保険を利用することです。地震やその他の災害の被害に対する保険も、種類が増えていますので、その内容をもう一度見直す必要があります。また、自然災害とは違いますが、火災や盗難に対する保険も今や必要不可欠なものとなっています。 最悪、被害を蒙ったケースには公的援助や今回のような融資制度を利用することも可能ですが、地震災害だけでなく、その他の様々な外的被害から自分の財産を守る対策が必要になっています。 何でもQ&A
A.本当です、住宅ローン控除については来年から現在の条件より、厳しくなることが確定しています。また、現行の制度を利用するには、今年の年末までに、入居することが条件になっていますので注意してください。 総選挙も終わり、新しい内閣人事も決まって、いよいよ来年の税制面について議論が活発になってくるころです。この時期になると毎年気になるのが、次の年にはどういうふうに税制が変わるのかということです。そこで今回は住宅ローン控除の内容と今年で制度がなくなってしまうその他の住宅優遇税制度について考えてみます。 今年の住宅ローン控除 来年の変更点は戻ってくる金額が少なくなるという点ですので、今年の住宅ローン控除制度の「いくら戻ってくるのか」という部分に注目してみますと。 今年中に入居した場合では 『年末の住宅ローン残高× 1年目から8年目までは1% 9、10年目は 0.5% (残高の上限は4000万円)』 が戻ってきます。サラリーマンの方は購入した翌年に確定申告をすれば、次の年以降は勤務先に金融機関から送られてくる残高証明書を提出すれば、年末調整で税金(所得税)が戻ってきます。 来年にはこう変わる そして、来年は 『年末の住宅ローン残高× 1年目から7年目までは1% 8年目から10年目は 0.5% (残高の上限は3000万円)』 という条件に変更されることが決まっています。借入残高の上限が縮小されますので、特に借入を多く考えている方は、戻ってくる金額に大きな差が出ますから、注意してください。 住宅取得資金贈与 親か祖父母からの、マイホームを買うための現金贈与については550万円(1500万円までの部分は贈与税が優遇される)までは贈与税が課かからないという優遇制度が、今年いっぱいでなくなる予定になっています。 マイホームの購入資金に父母、祖父母からの援助を考えている方は、入居時期を考える必要がります。次の項目にある「相続時精算課税制度」と会わせて今年中に贈与税について検討してみることをお奨めいたします。税額が大きく変わるケースもたくさんあります。 相続時精算課税制度 この制度を選択すると、65歳以上の親からの2500万円までの贈与(種類や回数は問われない)については贈与税が課かりませんが、贈与した人が亡くなったときの相続財産には算入されるというのがこの制度です。さらに、マイホームを購入する場合(住宅資金贈与)には2500万円の枠が3500万円に拡大されるのと同時に贈与する親の年齢制限もなくなります。 65歳未満の親からの住宅取得資金の援助を計画されている方は今年を逃すと、親が65歳になるまで待たなくてはならないという事態も考えられます。この相続時精算課税制度の住宅取得資金制度の部分が今年でなくなる予定です。 これら二つの住宅資金贈与制度は住宅ローン控除と違って、延期される可能性がゼロではありませんが、不動産は、買って即入居というわけにはいきませんので、制度延長が決まってから準備していては遅すぎます。 大切なこと ここでは居住用不動産を購入する場合の優遇税制のお話をしてきましたが、これらの制度を利用するにはその他にも、様々な条件をクリアしなくてはなりません。ここでお話しした内容はあくまでも、その内容の一部ですので、基本的なことを確認したら、是非、不動産営業担当者に相談してみてください。必要があれば提携している税理士の先生の意見を参考にして、確実な回答が得られるはずです。 税額はちょっとしたタイミングで大きく変わることがあります。住宅ローンの金利などの情勢もにらみながら、購入時期を検討することが必要です。住宅ローンの借入金利や地価を考えてみても今年は、条件のそろった状況にあると思いますがいかがでしょうか? 貴方はどっち? マンションと一戸建 その11 今回は住宅の立地についてのお話です。家に住むということは家がある周辺環境の中で生活するということになります。周辺環境は自分では変えられません。だからこそ、自分たちのライフスタイルに合った環境を選んで住むことが重要です。 《高さの制限》 建築物の高さの制限はエリアごとに決められています。一般的に、駅や幹線道路から近い場所には高い建物を建てることができるケースが多いようです。また、建物の高さの制限と合わせて用途の制限もあり、高い建物を建てられるエリアには商業施設の建物も許可されることが多いので、駅からの人の流れや自動車の交通量とあいまって、自然と駅や幹線道路に近い場所には、商業ビルやマンションが多く立ち並ぶ傾向にあります。 《閑静な住宅街》 一方では、低層住宅しか建てられないようなエリアもあります。いわゆる閑静な住宅街です。駅を降りると目の前に静かな住宅街が広がっている場所もありますが、一般的には駅から多少離れていることが多いでしょう。 《どれにするか?》 利便性を追求した駅から至近のマンション。駅からは少し離れているけど静かな街にある一戸建感覚のマンション。多少の住環境は犠牲にしても駅に近い一戸建にするか、やはり静かな街の一戸建か。人それぞれによって悩みどころではあります。 最近の傾向では、便利さを追求した、都心に近くて通勤にも便利な駅近のマンションや住宅地に人気が集まる傾向がより強くなっているようです。でも、人気が高いということは価格もそれなりということですので、これもまた悩みどころです。 (*_*) 不動産のことば 《敷金》 主に居住用賃貸物件を借りる人が家主に対して家賃の不払いなどの事態に備える意味で支払う金銭。入居者が退去する時には未払いの家賃等があればその分を差し引かれた額が返金される。 関西を中心とするいくつかのエリアでは、入居者が住んでいる間に傷んだ設備・仕様の償却費用として一定の割合を敷金から差し引く「敷引(しきびき)制度」が慣行となっているケースもあります。この敷引制度が中心となっているエリアでは「敷金」と同じ意味合いで「保証金」と呼ぶケースもあります。 実は、敷金は預かり金の一種だというのをご存知でしょうか?家主が入居者から預かっていて退去する時には全額変換することが前提になるということになります。ところが実際には、入居者が退去するときには、部屋を綺麗にして家主に返還しなくてならないという考えから、壁紙を貼り替える費用や畳の表替えの費用などの修繕費用も入居者が負担することが長い間の賃貸住宅の習慣でした。 それがここ最近では、敷金は入居者に返還することが前提と考えられるようになってきています。入居者に過失があるようなケースや契約時に明確な決まりが無い限り、敷金のほとんどが返還される事が多くなってきています。 家主さん優位の時代から入居者優位の波が全国に広がりつつあります。 編集後記 今度はウォームビズですって? 真っ先に思い浮かぶのは「ババシャツ」と「モモヒキ」なんですが… 一度使ったらやめられなくなるとか。もっとも若い世代の方々には縁遠い下着かもしれません。クールビズは意外とウケが良かったみたいなので、仕事場にはちょっとおしゃれなベストやカーディガンがあふれるのでしょうか? (^O^)/ |