不動産についてのお役立ち情報
  
(住まいるクラブ 2005年3月号)


 日差しもだいぶ暖かくなり、本格的な春も、あともう少しという季節になりました。ところがこの季節には、冬に逆戻りしたように、雪が降るときがあります。そんなときの雪は、真冬に下から舞い上がるような粉雪と違って、大きなかたまりがまるで生き物のように舞う、牡丹雪になることが多いようです。
牡丹雪はその大きな姿に反して、地表に落ちると、あっという間に溶けてしまい、長い時間、姿をそこにとどめることはありません。
立てば「芍薬」座れば「牡丹」歩く姿は「百合の花」などといって、その形から雪にも使われる牡丹の美しい姿は、昔から女性にもたとえられる「花の王」とも言われてきたようです。確かにその花を見ていると、その大きさや美しさに圧倒される思いがします。牡丹の花言葉は「無邪気」「可憐」。花言葉にもあるように、自分の美しさをまったく意識しないで、無邪気に振舞う姿は可憐で魅力的なものかもしれません。牡丹雪にはそんな可憐さも漂います。
本格的な春がやって来る前に舞う気まぐれな「牡丹雪」を眺めながら、去る冬を思い返してみてはいかがでしょうか。
それでは今月も、うららかな春の日や、少し肌寒さを感じる曇天の日のお供に、不動産についてのお役立ち情報をお送りいたします。





今月の <注目 NEWS>

「住宅を所有したい人は79%」

 内閣府は「住宅に関する世論調査」の結果を発表しました。それによると「住宅を所有したい人」は前回の1998年の調査より2.3ポイント増えて79%。一方「住宅を所有する必要はないと考える人」は2.6ポイント減って12.1%という結果になった。

 
<トレンド>

今回の調査は2004年11月に全国の3000人を対象に行われ、今年の1月に調査結果が発表になりました。住宅を所有したい人と不必要と考える人の理由としては

◆住宅を所有したい人の理由
同じ所に安心して住み続けたい …55.2%
資産価値がある …23.7%

◆所有は不必要と考える理由
多額のローンを抱えたくない …28.6%
維持管理のわずらわしさがない …19.8%

一時期は賃貸派が増える傾向にありましたが、今回の調査を見ると所有派が少し増えているようです。その原因については、今回の調査結果からは分かりませんが、地価の下落、住宅ローン金利が低くなっていることなどが影響しているものと思われます。賃料を払っているよりも、住宅ローンを返済して所有する方がいいと考える層が増えているということでしょう。また、実際に住む場所として都心部と郊外のどちらがいいかの質問の答えは

◆都市の中心部と郊外のどちらに住みたいか
郊外 …65.1%
中心部 …29.6%

やはり便利さよりも、生活するにあたっての環境を重視する人が多いということでしょうか。地価下落によって都心回帰の傾向が強まっているといわれていますが、今回の調査結果からは「いつかは郊外に自分の家を持ちたい」と考える人が多いということがうかがえます。


何でもQ&A

Q.一戸建の購入を考えています。今度、不動産会社の営業担当者に物件を見せてもらうことになっています。物件を見学するにあたっては、どんなことに気をつければいいでしょうか?

A.不動産を見学する時のポイントはいくつかありますが、大きく分けると、物件そのものと、周辺環境に分けられます。現地に行ったら、この二つの視点から物件をチェックしましょう。

 今回は物件を見る時のチェックポイントについてのご質問です。不動産は人生のなかでも一番高額な買い物となることがほとんどです。それだけに後悔だけはしたくありません。後悔しないためにはどんなことに注意すればいいのか。以下にはその内容について触れていきましょう。

まずは間取りから
物件を見に行く前にもチェックできる内容があります。見に行く物件が決まったら、最初に間取り図を確認しましょう。自分たちの家族構成に合った間取りかどうかは生活するうえで一番大切な部分です。特にお子様がいらっしゃる方は、お子様の成長にともなって、お部屋の使い方が変わってきますので、お子様の成長も考えた間取りが必要です。
3LDKを4LDKに変更することはそう簡単にできることではありません。また、間数だけでなく、複数の物件を比較するうえでも、各部屋の広さなども確認しておくといいでしょう。

周辺環境は
不動産を購入するということは周りの環境を購入することだとも言われます。一度購入したら、大多数の方が何年も住むことになるはずです。気に入らないからといって、別の場所に、すぐに引っ越すわけにもいきません。だからこそ、そこに住むことを前提とした周辺環境チェックがとても大事になります。

最低限チェックしなくてはならないのは駅までの距離、道のり。学校の距離、道のり、状況。買い物などの商業施設。病院や役所などの公共施設などがあげられます。ご自分が住んでいる街ならば安心ですが、初めて住もうとする街であれば周辺環境を十分にチェックしましょう。
交通量や安全面も重要です。気に入った物件が決まったら、気に入った物件の周辺を少なくとも車で確認することが大切です。また、朝と夕方では街の顔も変わりますので、できれば時間を変えてみるのもお勧めです。

物件の周りからも
現地に着いたら、物件から少し離れたところから確認しましょう。建物に対する日当たり、ゴミ置き場の状況、交通量、騒音、駐車場の状況、建物のデザイン、外構、外壁、屋根の状況、庭などをチェックしてください。
建物内部の方が気になってしまい、物件の外部や近隣環境は以外と見落としがちです。物件から少しだけ離れた場所で、静かな気持で、五感をめいっぱい働かせて、ご自分が住んだつもりになって確認してみると、以外と気なることがあるときもあります。

家事の動線
家で一番長く生活するのは奥様。また、家事の多くは奥様が担当。そこで建物については奥様の意見を尊重するのがいいかもしれません。特に家事の動線については確認しておきましょう。台所、食事をする場所、洗濯機置き場、洗濯物を干す場所などが自分の動きに合っているかは確認しておくべき内容です。

建物内部
新築物件はもっぱら家具の配置を考えることになるでしょうか?どうしても置きたい家具、ピアノ、ベッドなど大きなものをどう配置するかは、この段階である程度考えてみることが大切です。
中古物件を検討される方は、雨漏りの跡と水周りのカビについてはチェックしましょう。雨漏りの跡があったら修理状況を確認します。また水周りにカビが発生していたら、通気が十分でないことも考えられますので、確認する必要があります。

現地を見学するときの主なチェックポイントについて考えてきました。疑問があったら営業担当にどんどん聞いて確認することが最も大切ということもお忘れなく。



貴方はどっち? マンションと一戸建

その4

今回は住宅の防犯面について考えてみます。
最近では以前では考えられないような犯罪が多発しています。昔は鍵をかけないで出かけても何ら不安の無い世の中でしたが、現代においては防犯対策を抜きにして住まいを考えることはできないような状況です。

《カメラ付インターホン》
近年建築されるマンションの多くはエントランスの入口がオートロックになっていて居住者以外の人が容易に入れないようになっています。
また、一戸建でも、カメラ付インターホンがあれば、在宅中の不審者については、ある程度、撃退可能ではないでしょうか。在宅中は人が対応することで、マンションでも一戸建でも不審者の侵入を防げますが、やはり問題は家を留守にする場合です。

《どちらも同じ?》
マンションは鍵ひとつで外出できるから楽という時代は終わりつつあるようです、最近はオートロックでも、上層階でも関係なく犯罪が発生しています。
マンションでも一戸建でも外から見えやすいところは侵入されにくいようですが、場所を変えることはできません。

《それでも防犯対策は必要》
やはり、侵入を完全に防ぐことはできません。それでも、防犯対策は必要です。侵入者にとって、鍵がひとつよりもふたつの方が、侵入しやすさよりも防犯に対する意識が高いと思われることで、侵入を躊躇させることも考えられます。
どちらも万全でないまでも、防犯対策をすることで、確立を下げ、最悪は侵入されても、大きな被害に合わないように、必要最低限の貴重品しか置かないことも大切です。(^.^)/~~~
 

不動産のことば 《確定申告》

 税金を納めるべき人が自分自身で所得金額や税額を申告すること。例年2月中旬から3月中旬が申告受付期間で、郵送での受付も可能。
毎年この時期になると芸能人が申告行く姿がテレビに映ったり、高額納税者が話題に上ったりしますが、不動産を売ったり、買ったりしたときにも申告が必要となるケースがあります。

□住宅ローン控除を受ける時
サラリーマンの方は初年度だけ確定申告すれば、翌年以降勤務先に住宅ローンの残高証明を提出すれば年末調整で受け取ることができます。

□住宅取得資金贈与を受けた時
マイホームを購入する時には、親や祖父母からの贈与の特例を受けることができます。その特例を受けるときにも申告が必要になります。また、相続時精算課税制度の適用を受ける時も同じく申告が必要です。

□不動産を売却した時
不動産を売却した時には、基本的には確定申告が必要だと考えていただいた方がいいでしょう。 売却することで、利益が出たときでも、売却した不動産が居住用であれば、3000万円特別控除、居住用財産の買い換え特例などの特例を利用できる場合もあります。また、損失が出てしまった場合でも、居住用不動産を売った時には、一定条件を満たせば税金が戻ってくるケースもあります。専門家のアドバイスを受けながら、申告が必要かどうかのアドバイスを受けるようにしましょう。



編集後記
 卒業式のシーズンになりました。英語の卒業式という単語には出発という意味が含まれると聞いたことがあります。友人や恩師と別れるのは辛いものですが、新しい場所への旅立ちの始まりでもあります。社会人になると、転勤や転職以外では卒業式のような区切りがなく、気分一新という機会が少なくなります。卒業式のような刺激は、社会人にも必要かもしれません。