(住まいるクラブ 2005年4月号) 今年は珍しく3月に関東地方で雪が積もりました、これも温暖化が影響しているとか。お天気もそうですが、最近では、冷凍保存や輸入食材の影響で、食卓でも季節を感じることが少なくなってきています。それでもやはり、春には春の彩を楽しみたいものです。 春の食材といえば、筍、山菜のてんぷらなどもありますが、魚偏に春と書くように、春の代表的な魚でもある鰆(さわら)も美味しい季節です。地方によって旬の時期が違うようですが、新鮮なものを刺身として食べると、旨みはタイとシマアジの両者を併せたようで、 トロに似た食感があるという人も多いようです。頭がよくなるのでたくさん食べた方がいいと言われているDHAも、いわしや秋刀魚よりも多く、血圧上昇を抑えるカリウムも豊富に含まれているので、体にもよさそうです。お刺身以外でも、西京漬けなどでも、楽しめますので、今夜のおかずの一品にいかがでしょうか。 頭と口先がとがり、胴体が比較的細長い「さわら」の語源は、大きくなっても、おなかが出ずスマートなままなので「狭腹」(サハラ)という名が付けられたことが最初だと言われています。お肉もいいですが、やはり体型維持には日本食が一番ではないでしょうか? それでは今月も季節のお供にお送りいたします。 今月の <注目 NEWS> 「サラリーマン世帯のうち35.5%が住宅ローン返済中」 総務省統計局が発表した2004年の家計調査によると、サラリーマン世帯のうちで住宅ローンを返済している世帯の割合は35.5%で、前年比1.9ポイント増えて過去最高となった。 <トレンド> 住宅ローンを返済している世帯の割合が過去最高になったということは、低金利や住宅ローン減税の駆け込み需要などで、住宅購入者が増えたことを裏付けるもの。 また、住宅ローンを抱えている世帯の手取り収入(可処分所得)の平均は51万7991円で、住宅ローン返済額の平均は10万2263円。手取り金額に占める住宅ローン返済額の平均の割合は、17.9%という結果になっています。こうした住宅ローンの返済額や収入に対する返済比率の割合を大きいとみるのか、小さいとみるかは人それぞれですが、サラリーマンの3人に1人は、持ち家住宅に住んでいる時代になったとも言えます。 その他の調査結果で興味深い数字のなかに、世帯主が60歳以上の二人以上の無職世帯に関するものがあります。この世帯の実収入は、1世帯当たり1か月平均約23万円で,その約8割が年金・恩給などの社会保障給付となっています。また,実収入から税金や社会保険料などを差し引いた手取り金額は約20万円。一方,消費支出の平均は25万円ですので,およそ5万円の赤字となっています。その不足分は個人・企業年金保険の受け取りをはじめ, 貯蓄などの取り崩しで賄っているという結果になっています。 これからの年金制度がどうなるかは不透明なことばかりです。今回の調査結果から、今現在、年金の恩恵を受けている世帯でも、貯金などを取り崩している世帯が多いということが想像できます。今後の年金の支給条件が良くなるとは考えられません。定収入が得られなくなってからのライフプランを練っておくことが、より重要になってくるのは間違いないようです。 何でもQ&A
A.2時間で室内の空気が全部入れ換わるのが理想的な換気とされています。せっかく設置されている機会式換気設備を止めてしまっているケースもあります。人はもちろん、家そのものの維持にも換気は大切です。これを機会に、住宅の換気について見直してみましょう。 換気についてのご質問です。昔ながらの日本家屋では外気が入らないということは考えられませんでしたが、近年では住宅の機密性が高まり、外気が入りにくくなっています。今回は、室内の空気の質について考えてみましょう。 空気の入り口は? 皆さんのお宅では、換気扇や扉の隙間からヒューヒューと風のような音が発生したり、ドアの開け閉めが困難になることはありませんか?こういった症状が出るのは、室内に空気の入り口が無い証拠です。 これは、窓もきっちり締めて、給気口も家具などで塞がってしまっているため、いくら空気を外に出そうとしても、新しい空気が入らない状態になっていて起こる現象です。これでは、せっかく換気扇を回していても、あまり役には立っていません。 住宅の換気を考えるときに、意外と見落とされがちなのがこの給気口です。早速、チェックしてみてください。 換気はなぜ必要か? 寒い季節や暑い季節にわざわざ外の空気を入れなくてもいいのでは?と考える方も多いことでしょう。しかし、空気を入れ換えることは、室内の不要な汚染物質や水蒸気・臭いなどを除去する上で必要不可欠です。汚染物質は健康を損ねることにつながりますし、水蒸気は結露の原因となり住宅を傷める原因にもなります。いつも新鮮できれいな空気を入れることは人にも住宅にも重要です。 換気の方法は 一般住宅の換気方法としては、給排気の両方を機械でコントロールするセントラル方式。排気だけを機械で行う方式。そして、機械を使わないで給排気口から空気の入れ換えを行う自然換気方式の三種類が考えられます。 セントラル方式が住宅全体の温度差を低く抑えられるうえに、新鮮な空気を入れられるので、一番効果的ですが、当然、コストは高くなります。コストが安く済むのは、自然換気方式ですが、先にもお話ししたとおり、給気口と排気口の位置を明確にして、住宅内に明確な換気経路を作って計画的に換気を行うことが必要になります。 一戸建住宅には標準設備として、排気型の機械が設置されていることが多くなりましたが、ご自分の住宅はどんな方法で換気をするのか、給排気口の位置がどこにあるのか、換気経路はどうなっているのかを含めて確認してみましょう。結露がひどいなどの、諸条件によっては給排気機器の設置を検討する場合もあります。 空気の質 空気の入れ換えがうまくできれば、空気の質も高まります。空気の質は「温度」「湿度」「清潔さ」で表すことができます。 室内の温度差を少なくすることと、一日の温度変化を少なくすることが大切です。また、湿度を快適な数字に保つのも大切です。冬の湿度低下は風邪の原因。梅雨時の高湿度はカビの発生原因になったりもします。室内の温度と湿度は人と住宅にとって重要なポイントです。 そしてもうひとつ。ほこりや花粉などを室内に入れないということも最近では重要視されています。 清潔な空気を常にお部屋に満たすために必要なものは、住宅の環境・立地条件、ご家族の状況などによって変わってきますが、場合によっては空気清浄機などが必要になるケースもあります。 少し前の時代。水が有料で売れる時代を想像した人がいたでしょうか?同じような意味で、今の時代はコストをかけないと清潔で快適な空気が得られない時代になってきているのかもしれません。換気と室内の空気についてもう一度確認してみましょう。 貴方はどっち? マンションと一戸建 その5 今回は住宅の冷暖房効率について考えてみます。 京都議定書も批准されました。環境に対する意識は益々高まりをみせています。冷暖房効率が良いほど、電気代やガス代が少なくすんで、環境にも良いとも言えます。皆様のご家庭は、冷暖房費に対する意識は高い方ですか? 《エアコン標準装備時代》 昭和50年代初頭に、路線バスに冷房がついているのを見て驚いた記憶があります。当時の自家用車は夏には汗をかきながら、窓をあけて運転するのが普通でした。ラーメンを食べるときも同じです。ところが今では、冷房のついていない電車やバスを目にすることの方が珍しくなってしまいました。建物や乗り物のエアコン標準装備時代は10年前にはすっかり完成してしまいました。住宅でも同様です。 《家庭内でも》 冷房はあまり好きではないので、あまり使わないという家庭でも、どこかしらに、冷房設備があるご家庭が圧倒的に多くなりました。特にここ最近は酷暑の夏が続いていますので、電気屋さんも大繁盛というところでしょう。つまり「外」以外は殆どの場所で、冷暖房の恩恵にあずかれるということでしょうか。 《戸建が追いついてきた》 マンションに比べると一戸建の方が、その密閉性においては劣っていました。ところが、断熱材、建築様式、設備の改良などもあって、今では一戸建もマンションと変わらないほどに密閉性が高まっています。冷暖房効率の面ではマンションと一戸建では優劣はつけ難くなってきています。冷暖房設備のバリエーションが増えてくると、その差は益々小さくなっていくでしょう。 (^.^)/~~~ 不動産のことば 《床暖房》 輻射(ふくしゃ)暖房の一種です。輻射の「輻」は「や」といって自転車でいうスポークのことを表します。床や天井を加熱し、そこから周りへ自転車のスポークのように放射することによって伝わる熱を輻射熱と言います。 床暖房は床の下に温水循環設備や電気による発熱体を敷き、足元から温める輻射熱を利用した暖房システムのこと。 室内の上部と下部の温度差がエアコンによる暖房に比べて小さく、室内の空気も汚さないという利点があります。主にリビング、ダイニングやキッチンで採用されることが多く、特にキッチンで立ちながらお料理をする主婦には人気があります。また、最近では北側の子供部屋として利用されるケースの多い、洋室に使うことも増えてきているようです。 マンションや一戸建をリフォームするときにも、新たに床暖房の設備を設置できるようになって、一段と普及率が高まる傾向にあるようです。 囲炉裏、火鉢、炬燵、石油ストーブ、ホットカーペット、暖炉、電気暖房記、ガス暖房機、床暖房と家庭における、暖房器具の主役は時代や好みによって変わってきています。そしてこれからは、同じ電気を利用するものでも、太陽熱を利用したものも増えてくるかもしれません。ただ、最近ではどこの部屋にも暖房器具があるせいか、一家の集まる場所を提供する役目はなくなってきてしまっているようです。皆様のご家庭での主役はどれですか? 編集後記 4月1日から「個人情報保護法」が施行されました。個人の情報を勝手な都合で利用してはいけません。そして、個人の情報を保持しているものは、その管理をしっかりしなくてはいけないという内容です。振り込め詐欺に情報の盗難など、悪質な犯罪でたくさんの人が被害にあっています。一部の悪い人間のために、多くの人間が不自由な思いをする。ここでもその構図が… |