(住まいるクラブ 2005年8月号) 8月に入っていよいよ本格的な夏到来。じっとしていても汗ばむような陽気には、ひんやりとしたアイスクリームやかき氷を食べて、ちょっとクールダウンといきたいところですね。 それにしても、かき氷を食べると、こめかみや額が痛くなるのはなぜなのでしょうか。これは、氷によって口の中が急激に冷やされると、脳が極端な刺激を痛みとして感じてしまうために起こるものなのだそうです。また、実際に刺激を受けた口ではなく、こめかみや額に痛みを感じるのは、関連痛といって、神経が混乱を起こして実際とは違う場所が痛くなってしまうということです。 落ち着いて、ゆっくり食べれば頭が痛くなることは避けられますが、家にいても、お店で待っていても、あのかき氷が出来上がる時の涼しげな音を聞いていると、思わず急いで口の中に放り込みたい気になってしまいますね。 それでは今月も、かき氷のように、暑〜い夏の間のちょっとした、お供にお送りいたします。 今月の <注目 NEWS> 「国交省、リフォーム問題の相談体制を強化」 国土交通省は、消費者が安心して適切なリフォームを実施できる環境整備として相談体制の強化と、「悪質リフォーム対策検討委員会」の設置を発表した。ただちに実施するものとしては、「相談体制の強化・充実」。各都道府県、政令市ごとに1ヵ所以上のリフォーム相談窓口を設置して消費者に対し、業者選定から書面による契約の重要性などについての情報提供およびアドバイスを行なう。 <トレンド> 中古住宅とリフォームは切っても切れない縁になっています。 古くなってきた住宅をリフォームして、少し不便を感じてきた家をより快適な住まいに変身させることへの需要が高齢者社会を迎えて益々高まっています。そして、地震時の災害対策としても、中古住宅に対するリフォームが必要になっています。勿論、中古住宅の売買に伴ってリフォームをすることも盛んに行われています。 リフォームの必要性と重要性は高まるばかりの環境なのに、そのトラブルに対する公的なバックアップが遅れているのは、最近の報道でも周知のとおり。遅ればせながら国土交通省が、社会問題化する悪質リフォーム問題や契約トラブルへの対策の第一歩へと踏み出そうとするもの。 報道されている例は極端に悪質なものが多いとはいえ、ここまで騒がれると、リフォーム工事代金に対する不安は誰しもが感じることではないでしょうか。 材料費の他にも様々な費用が必要になって、結局は考えていた以上にお金がかかってしまうのではないか?リフォームをするためのローンを無理にでも組まされてしまうのではないか? 考え始めたら、不安は尽きません。そこで、誰もが考えるのが、大手企業のブランドか知人からの紹介。大手は高いイメージはあるけど安心。中小は心配だけれども、知っている人の紹介があれば安心。悩みどころではあります。いずれにしても時間をかけて検討するのが一番の近道かもしれません。 何でもQ&A
A.相続で取得した不動産を売却するには、いくつか検討しなければならないことがあります。売却するのが本当にいいのかどうか。売却するための準備。売却したあとの税金などが、その主な内容になります。これらを専門家と相談しながら慎重に検討しましょう。 親から譲り受ける財産のうちでも不動産はその大きな部分を占めることが多いものです。家族のためを思って大切に貯えてきた財産を、譲り受けたものが有効に活用することは、残してくれた人の気持ちを大切にする意味においても重要です。以下には、相続した不動産を売却する際に考慮しなくてはならない内容を記載いたしますので、将来可能性のある人も一緒に考えてみましょう。 売却が最良の方法? 親から譲り受けた不動産をどのように利用するかは大きく分けると三つあります。 @自分で住む A収益物件にする B売却する 検討すべき優先順位としては @→A→B になるケースが多いようです。 今現在、自分が住んでいる環境と譲り受けた不動産に住んだときの状況を比較してみましょう。売却を検討するときには、売却したときの税金も考慮に入れなくてはなりません。自分が住んでいない不動産を売却するケースと、自分が住んでいる不動産を売却するケースでは自分が住んでいない不動産を売却する方が税額が大きいことが多く、何も考えずに売却してしまうと、思いがけない税金が課かることもあります。長期的な考えに基づいて考えると、自分で住むことが結果的には、有効利用につながることも多いものです。売却を決める前にもう一度、売却するのが最良の方法なのかを検討してみましょう。 貸すことも考慮に 譲り受けた不動産の環境、自分が所有する不動産の状況、家族の状況などを考えてみて、どう考えてもそこに住むことは、得策ではないケースでは、その不動産を収益物件として考えることができないかどうかを検討してみましょう。 土地ならば、駐車場や居住用賃貸物件の建設。一戸建やマンションならばそのまま賃貸へ出すことも考えられます。ただ、この場合はその内容が大きくても小さくてもビジネスとして考えなくてはなりませんので、貸した場合のリスクも含めて、専門家からのアドバイスを受けながら慎重に検討しましょう。譲り受けた不動産を収益物件とすることで安全で安定的な収入が見込めるかが決断のポイントになります。 そのままにすることも? 住むには条件が合わない。収益物件にするには思った収益が見込めないようなときには、譲り受けた不動産をそのままにするか、売却することになります。そのままにするケースでも毎年の維持費は固定資産税、除草代金、管理費等と馬鹿になりません。維持するのにもお金が必要なことを忘れないようにしましょう。 売却したときの税金 検討した結果、売却することが最良の方法だと決まったら。最初に親がその不動産をいくらで取得したかを確認する必要があります。次に売却価格を予想して、取得価格が高ければ税金は課かりません。逆に売却予想価格より取得した価格が低い場合には税金が課税されます。いずれのケースでも、経費などの考え方には特別なものがありますので、専門家と相談しながら検討しましょう。大切なのは売却したらいくら手元に入るのかを確実に知っておくことです。 売却するケースではその他にも必要書類の有無、借入の有無などの確認も必要になります。 最近のアンケートでは、子供たちにあまり財産を残さない代わりに、仕事を引退してからもあまり面倒をかけないようにしたいと思う現役世代が増えているという結果も出ています。 残す側と譲られる側にも、時代によって色々と考え方の変化が起きているようです。自分が元気なうちに、自分が財産を残す側に立って不動産を考えてみるのも必要なことではないでしょうか。 貴方はどっち? マンションと一戸建 その9 今回はペットのお話です。自分が所有している一戸建住宅ならば、法律で禁止されていないペットであれば飼うのは自由。一方、自分のものでも、マンションでは管理規約でペットの飼育が禁止されていることが大多数。勝敗は明らかに一戸建。でも、今回はマンションでも最近分譲されるものではペットを飼っても大丈夫だというものが増えているというお話。 《半数がペット可》 ある調査によると2004年度中に分譲されたマンションの総戸数のうち、ペットが飼えるというものが55%を超えたそうです。 また、そのうち約35%では管理規約でペットの飼育が許されているだけでなく、マンションの共用部分に足洗い場などのペットに配慮した施設が用意されているということです。 《増え続けるペット》 ペットがどれだけ飼われているのかを表す正確な数字は見当たりませんが、ペットの代表選手の犬の登録件数は83年から02年で1.8倍に増加しているということです。内閣府の世論調査では、犬が22%、猫が10%の世帯で飼われているという結果も出ています。最近のペットブームを見ても、家の中で飼われているペットは確実に増えています。 《将来は?》 ハウスメーカーのテレビのコマーシャルでもペットを意識した家作りを提案しているものが登場しています。家族の構成人数が小さくなっている昨今では、それを補うようにペットを家族の一員として迎えるケースが増えているのでしょうか。犬か猫を飼っている世帯が50%を超える日が来たら、ペットを飼えるマンションの方が多数派になるのでしょうか? (^.^)/~~~ 不動産のことば 《ユニットバス》 防水性の高いプラスチックなどで、浴槽、床、壁、天井などを一体化して成型した浴室のことを言います。 賃貸住宅やビジネスホテルなどでよく見られるトイレ、洗面、浴槽が一体となって組み込まれたものもユニットバスの一種ですが、いわゆる「風呂、トイレ別」の浴槽だけが床、壁、天井などと一体となったものもユニットバスです。最近では換気扇だけでなく、浴室乾燥機能がついているものもよく見かけるようになりました。 独身者向けの賃貸住宅にも歴史の移り変わりがあります。大昔は学生向けの、間借りや下宿が主流で、ちょっと贅沢でも、お風呂もなく共同の炊事場とトイレがあるくらいで、居住スペースは畳の一部屋という木造アパートが当たり前でした。 家庭を持つと、そんな木造アパートから、社員寮や風呂付の賃貸住宅へと引っ越していくという時代から、やがて独身者向けとして普及し始めたのが、トイレ、洗面、浴槽が一体となったユニットバスを備えたワンルームアパートやマンションです。この三点セットのユニットバスこそが、ユニットバスの代名詞という時代が続きました。 そして、今ではこの三点セットのユニットバスをその広さから敬遠する人も多いとか。独身者向け賃貸住宅ひとつを取ってみても、日本の住宅事情がいかに向上してきたのかを実感できるのではないでしょうか。 編集後記 今でもあるのでしょうか?「カジュアルフライデー」というものが。その前は「省エネルック」でしたでしょうか? 今年の夏は「クールビズ」が流行です。 そう言えば?! 最近「寒すぎる真夏の電車やオフィスビル」は減りつつあるような気もします。冷房があまり好きでない人間にとっては「クールビズ」よりも、そうする目的の方に興味があります。 |