(住まいるクラブ 2006年2月号) 今月はイタリアのトリノで開催される冬季オリンピックが10日から26日の17日間の日程で開催されます。昨年末まで激しくもつれ込んだ、フィギュアスケートのオリンピック出場選手選考などもあり、今年の冬季オリンピックも楽しみしている方も多いのではないでしょうか。 さて、この冬季オリンピック。実は1992年までは、夏と一緒の年に開催されていたのはご存知でしょうか?オリンピックの人気が高まるにつれて、夏と冬のオリンピックを2年おきに開催した方が喜ばれ、もっとオリンピック人気が高まるのではないかという気運が生まれ1994年の冬に開催されて以後は夏と冬が2年ごとに開催されるようになりました。 ちなみに、夏と冬両方のオリンピックの代表選手に選ばれた人は日本では橋本聖子さんなど女性では3人(スケートと自転車)、男性では1人(陸上短距離とボブスレー)の4人です。世界でも両方の代表に選ばれた人はいますが、両方で金メダルを獲得したのは世界でもただ一人、アメリカのエドワード・イーガンさんだけ(ボクシングとボブスレー)だそうです。 それでは今月もオリンピックのテレビ観戦の合間のお供に、お送りしてまいります。 今月の <注目 NEWS> 「マンション等の命名に新ルール」 不動産公正取引協議会連合会が、昨年7月に公正取引委員会に対し申請していた、不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)の変更案が同委員会から認定され、本年1月4日から施行されました。 それによると、物件の所在する市区町村の町若しくは字(あざ)の名称、又は地理上の名称を用いることは原則として問題がないこととされたが、それ以外については新しい基準が設けられた。 <トレンド> マンションの広告などをよく見ていると、マンション名に隣の駅や離れた場所の地名がついていたりして、少しおかしいなと感じたことはありませんか。今回の改正は、消費者に有名な場所にあるような誤解を生じさせることのないように一定の基準を設けるというものです。 物件の所在する市区町村の町若しくは字の名称、又は地理上の名称を用いるときの具体的な新基準は ・ 慣例として用いられている地名又は歴史上の地名を用いる。 ・ 最寄りの駅等の名称を用いる。 ・ 物件から直線距離で300m以内にある公園、庭園、旧跡等の名称を用いる。 ・ 物件の面する街道、坂等の名称を用いる。 これらの内容に合致すればマンションの名称に使うことができるというものです。逆に言うと、これからはマンションの名称に隣の駅の名称を使ったり、300mより離れた場所にある公園や旧跡などの名称を使ったりできなくなるということです。 日本人はブランドに弱いと言われていますが、地名にもそれだけで好印象を抱かせる場所がたくさんあります。「芦屋」「田園調布」などの全国区で有名な場所もありますが、皆さんの身近な場所にもひとつ駅が違っただけで、がらりと印象が変わるようなところがあるはずです。そのような多くの人が受ける印象の違いを、悪く利用するようなことが法的にも規制されるという消費者にとって歓迎できる内容です。 何でもQ&A
A.二世帯が同じ家に住むための、住宅の購入や建築は資金面の相談から始まり、建物の内容など、ひとつの家族の意見をまとめる以上に、検討内容が多岐にわたります。場合によっては第三者の意見があった方がまとまりやすいこともあります。早めの段階で、専門家のアドバイスを受けることをお奨めします。 今回は二世帯住宅に関する質問の解答の2回目です。前回は二世帯住宅を考えるときの「親子それぞれの家族のお互いの気持ち」「資金計画」「共有持分や税金面」などについて考えていただきました。今月は二世帯住宅を建築するときの間取りプランを考えるときの注意点を中心に解説してまいりますので参考にしてください。 分離型 分離型二世帯住宅はそれぞれの家族が、それぞれに間取りを考えることができて、プライバシーも確保することができます。ただ、一番お金のかかる、浴室やキッチンも通常のものを作るとなると、2棟分の費用がかかりますのでコストパフォーマンスは劣ります。どちらかのキッチンを小さくしたり、浴室をシャワールームだけにするなどの工夫が有効なときもあります。また、そのようにどちらかのキッチンや浴室をコンパクトにするときには内部通路があった方が格段に便利です。いくら隣とはいえ、一度玄関を出て料理を運んだり、お風呂に入るのは不便なものです。 分離型の位置関係では、1、2階を左右に並べるタイプと上下階で分けるタイプがあります。上下階のタイプでは親子とはいえ下に住む人の騒音にも気を配り、水周りは上下階同じ位置に配置することが必要になります。親の年齢やお子様の年齢、人数を考慮してどのタイプがお互いにとって一番良いのかを検討する必要があります。 共用型 建築費を抑えたり、親子の交流を考えて二世帯が共有で使える部分を作るプランもあります。 共用する例が多いキッチンをどうするかは、息子夫婦同居なのか娘夫婦同居なのかによってプランが変わってきます。娘夫婦同居であればキッチンは母娘共用で使った方が何かと便利。一方、息子夫婦同居では嫁と姑の関係から、キッチンは独立していた方が、お互いに気が楽と言えるかもしれません。 お風呂も多くの場合は共用で使われます。ただ、二世帯住宅に住んでいて、お互いが気を遣うところの一番は「浴室」になります。時間や騒音をどうしても気にしなくてはなりませんので、少なくともシャワールームがあった方が何かと便利です。 見逃しがちなのは、キッチンやお風呂を共用にすると、ガス代や水道代の負担をどうするかも決める必要があるということです。 その他、リビングも家族団欒の場所として共用することが考えられます。親子とは言え別々の家族。一定のルールを決めておくことが、住んでからのトラブル防止につながります。 ライフスタイル それぞれの家族のライフスタイルはどうでしょう? 友人知人がたくさん来るような家族であれば、人が来やすいように玄関は別々になっていた方がいいでしょうし、リビングも独立した広いものが必要になります。 夜遅くに帰宅することが多い家族がいるような場合は、玄関、お風呂を別々にできるか、1階2階のどちらに住むかなども検討しなくてなりません。 その他にも、二世帯住宅には家族の年齢、健康状態など、将来を考えた間取りプランが必要です。親世代が高齢になれば、健康上の負担が多くなってくることも考えなくてはなりません。 二世帯住宅に二世代、三世代の家族が暮らすことは、たくさんのメリットがあります。事前に決めるべき多少の面倒なこともありますが、どんな親子、夫婦や親友でも意見の違いがあってあたり前。それを乗り越えてこそ、お互いの気持ちが近づいていくと考えて、みんなで暮らしていると、自然に和気藹々と楽しくなるような二世帯住宅プランを実現してください。 貴方はどっち? 海と山 もし、夏の季節に一週間の休暇があったら「海」と「山」どちらに行きますか? 蒸し暑い都会を離れて、清々しい高原へ出かけるか、山へハイキングや登山というのも素敵です。 そして、太陽がギラギラ輝く海岸でゆっくり寝転んだり、マリンスポーツを楽しむのも贅沢です。あなたはどっち? 《休暇の過ごし方》 過去を顧みると、どんな不便な場所にあっても、内容はどうでも土地であれば投機の対象となり、一晩寝たら別の買い手がついて儲かるような時代がありました。その頃は、別荘地もやはり持っていればいつか値上がりするから買っておいても損はしないという時代でもありました。 やがて、熱が冷めると一気に土地の価格が下がって、日本全体が不景気の波に曝されるというパターンも繰り返されました。 《贅沢品》 景気が悪くなると別荘地のような贅沢品はまっさきに売れなくなります。勿論、バブル崩壊後の需要は芳しくなく、いくら下げても売れない状態が続いていました。ところが最近、景気回復の兆しが見えてきていることと、高所得者層が増えているせいか、少しずつリゾート物件への関心も高まってきているようです。 《選べる時代》 ただし、昔のように何でもかんでも良いというものではありません。全国に散らばる施設を使える会員制のリゾートクラブなど、比較的気軽に使えるものが増えていますので、自分たちでどう使いたいか、予算に合わせた選択枝も増えています。何年後かの目標としてリゾート物件の活用を考えるのも夢があっていいですね。 で!あなたら海に近い場所ですか?それとも山に近い場所?やはり両方? (^o^)丿 不動産のことば 《生け垣》 「いけがき」は樹木を植えて、ならべて造った屋敷や庭園などの外側のかこいのこと。 自分が住む街を家族や愛犬と散歩していても、ブロック塀が両側に迫る道のりよりも、公園や生け垣のある道を選んでしまいます。緑のある道は私たちの気持ちを和やかにしてくれます。 ところで、「生け垣助成制度」というのがあるのはご存知ですか? 一般の住宅の塀を生け垣にする時に、一定の条件を満たせば助成金がもらえる制度です。以下には東京都のある市の助成要件を記載します。 ●生け垣を作る場所が幅4m以上の道路に面していること。 ●緑化の延長は、2m以上であること。 ●緑化後、5年以上保存すること。 ●相互に葉が触れ合う程度に植 えること。 ●樹木であること。(プランターは不可) ●縁石が40cm程度以下であること。 ●フェンスによって樹木が見えなくなっていないこと。 以上の用件を満たせば、この市では1mあたり上限で14,000円の助成金を受け取ることができます。更に、ブロック塀等の取り壊し費用も1mあたり上限10,000円まで受け取ることができます。 これはあくまでもある市の事例ですが、地球温暖化防止や環境の大切さが注目されている昨今では、こうした制度を設けている自治体も増えています。皆さんが住んでいる街にもこういった制度があるかもしれません、機会があったら、確かめてみてはいかがでしょうか? 編集後記 極端に寒い冬。極端に暑い夏。夏と冬をつなぐ春と秋の存在が薄くなってきてしまうような感じがして、なんとなく不安感が募ります。日本には四季があって、その春夏秋冬折々の気候と私たちの生活様式が密着しているのに... 春と秋は自然の美しさをゆっくりと味わえる季節なのに... 地球という大きな環境に暮らしていることも忘れることはできません。 (*_*) |